サンフレここだけ話　vol.13

私たちが目指すもの。スポーツだけでなく、人とつながる楽しさ伝えたい

クラブ創立30周年と同じく、サンフレッチェ広島のサッカースクールも今年、30年目を迎えました。

サンフレッチェ広島は、クラブ理念として、“日本一の育成・普及型クラブ”を掲げています。その理念のもと、普及活動におけるスクールコーチ（スクールコーチは普及部に所属しています）が、多くの子どもたちとサッカーを通じて交流の輪を広げています。

サッカースクールでは、『サッカーの楽しさ、身体を動かす喜びを通して、スポーツ文化が根付くことを目指します。また、「人・地域・平和」を大切にする社会や世界で活躍できる自立した人を育む』ことを目標としています。

ちょっと話が堅くなってしまいましたね。もう少しかみ砕くと、「たのしく、いっしょにうまくなろう！」をサッカースクールの合い言葉に、運動好き、スポーツ好きの子どもたちを増やし、より健康で、お互いを尊重し、助け合う人を、サッカースクールという場を通して育みましょう、ということなんです。

ですから、運動、スポーツの入り口としてのサンフレッチェ広島サッカースクールという側面もあるわけですね。

また、スポーツ省が実施した「令和元年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」でも、子どもたちの体力低下が叫ばれています。加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響から人と人とのつながりをもつ機会が減少傾向にある中で、集団スポーツが体力増進だけにとどまらず、人間関係の構築を果たす役割も期待されます。

だからこそ、私たちサッカースクールの、サッカーを通じた人間性の醸成という社会的役割と責任は大きいといえるでしょう。

大切にしていること。「サッカーを学ぶ」「サッカーで学ぶ」「あこがれを身近に」

サンフレッチェ広島サッカースクールでは、大切にしていることが3つあります。

①「サッカー“を”学ぶ」②「サッカー“で”学ぶ」③「あこがれを身近に」感じてもらう空間を、来ていただいた皆さまに提供したい、ということです。

それぞれについて、簡単に触れさせてください。

①『サッカー“を”学ぶ』

サッカーの基本技術である「ボールを扱うこと」はもちろん、年代に応じたサッカー技術の獲得を目指します。「やってみよう！」から始まる、小さな「できる」を積み重ねながら、大きな「成功」を味わうことで、自ら考えてプレーできる選手の育成を目指します。

最初は上手くいかなくても、ステップバイステップで子どもの技術習得を応援します。

②『サッカー“で”学ぶ』

子どもたちの「やってみよう！」を大切に、子どもだけでなく、保護者もコーチもみんなでサッカーを楽しみながら、自己表現力やコミュニケーション能力、チャレンジし続ける気持ちを育みます。

子どもたちの新たな一面と成長を一緒に見守りましょう。

③『あこがれを身近に』

子どもたちの心身の発育・発達を考慮し、日本サッカー協会公認ライセンスを有するプロコーチが指導します。現役プロ選手やOBのスクール訪問で、本物のテクニックを体感できます！

また、プロの経験談からサッカーだけではなく、身体づくりのヒントなど、生の声を届けます。

○お気軽にご参加くださいね！○
時折、「サンフレッチェのスクールって誰でも入れないんでしょ？」とか「上手い子じゃないとついていけないんでしょ？」といった声を耳にします。決してそんなことはないですよ。参加した子どもたちが「また来たい」「運動って楽しい」「サッカーって面白い」と感じて家路につくことが、毎回のスクールにおける目標です。

「人を大切にすること」が、今西和男氏（サンフレッチェ広島初代総監督）から脈々と受け継がれてきたサンフレッチェ広島の指導哲学の根本にあります。

複数のコーチが子どもたちの個性に応じて指導に当たりますので、ぜひ安心して体験スクールから参加してみてくださいね！

以上、簡単にサンフレッチェ広島サッカースクールについて書かせていただきました。

次号から、スクールコーチのリレーコラム形式で、実際に指導するコーチの横顔も含めて掲載の予定です。市民・県民の皆さまに、よりサッカースクールを知っていただく機会となれば幸いです。

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前回のコラムはこちら↓

「スポーツができる平和に感謝」。スタジアム全体で祈りをささげたピースマッチ【サンフレここだけ話】

※サンフレッチェ広島スクールコーチのリレーコラム「サンフレここだけ話」は、”サンフレッチェ”の名にちなみ、毎月「３（サン）日」に配信します。次回、11月3日の新着をお楽しみに！

写真提供：サンフレッチェ広島