リクルートが発行する旅行情報誌『じゃらん』は中国四国地方の人気観光地ランキング2022の調査結果を発表。「今後行ってみたい観光地」で宮島・廿日市が2位となりました。
調査は岡山県8、広島県9、山口県11、鳥取県6、島根県10、香川県7、愛媛県7、徳島県7、高知県8の73カ所の観光地について、中国5県・四国4県在住の20〜69歳の男女を対象にインターネットでアンケートを実施し、1,033件の有効回答結果を集計しました。
訪れたことがない「今後行ってみたい観光地」の1位は道後温泉、2位が宮島・廿日市、3位がしみなみ海道、4位倉敷、5位美作三湯(湯原・湯郷・奥津温泉)です。いずれもロケーションの良さや非日常に浸れる観光地がランクインしました。
荘厳な雰囲気の嚴島神社や大鳥居のある宮島は日本三景で唯一、世界文化遺産に登録されています。1875年に建立された大鳥居は約140年が経過し、現在は約70年ぶりの大規模修理工事中です。工事足場に覆われた大鳥居は珍しく、ある意味非日常といえます。
過日、フィリピンの4人組女性観光客が工事を知らずに訪れ「アンラッキー」と言っていましたが、「あなたたちは70年ぶりの工事中の大鳥居を見れてラッキーだ」(もちろん英語)と言ったら、「We was lucky」と連呼し、自撮りをしました。2019年6月から始まった工事ですが、今年中には足場も取れ、約3年ぶりに綺麗に保存修理された勇壮な朱色の大鳥居を見ることができる予定です。
人気観光地満足度ランキングでも宮島・廿日市は6位
宮島のある廿日市市は「けん玉」発祥の地としても有名です。廿日市市は中世から木材の集積地として栄え、けん玉は廿日市市が誇る木工技術が生み出した伝統的おもちゃです。平安時代、嚴島神社建設に際し、鎌倉や京都から宮大工が招集され、これをきっかけに木工技術が広がっていきました。廿日市市は豊富な森林資源を有していたこともあって、さらに木工技術は発展していき、木工生産は廿日市市の基幹産業となっています。
江草濱次という職人が1918年に従来のけん玉を改良。「日月ボール」と名づけ、木工生産で栄えていた廿日市市で、けん玉製造を始めたのが発祥の由来といわれています。日月ボールは、現在広く出回っている玩具や遊戯のけん玉として発展。市内ではけん玉の製造見学ができる木工所もあります。発祥の地とあって、2014年からは「けん玉ワールドカップ廿日市」が年1回、夏に開催されています。
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