「ひろしまクリエイター図鑑」と「西広島タイムスわくわく+」が、地元・広島のクリエイターを応援しようとコラボレーション。多彩な才能にあふれるクリエイターを連載でご紹介します。
こんにちは!
ひろしまクリエイター図鑑を主催する、Parade(パレード)の仲尾光平です。
広島を拠点に活躍するクリエイターや、ゆかりのあるクリエイターの魅力を伝え、多くの人に知っていただく活動をしています。
どのクリエイターも「誰かの喜びを創作する」という熱い思いが芯にあり、一途にひた向きに創作に取り組んでいます。その思いにぜひ触れてください。
ひろしまクリエイター vol.6
Chi lala(チーララ)
今回は、アクセサリー作家のChi lalaさんの紹介です。
・食品トレーに使われるプラスチック容器から製作したSDGsなアクセサリーRe:m(リム)シリーズ
・周りと差がつく個性を持ったアクセサリー
を製作されています。
Chi lalaさんが物作りに携わるきっかけとなったのは、会社の同僚が「器用だし、アクセサリーを作れるんじゃない?こんなの作ってみてよ」とお願いしてくれたこと。「買うのは好きだけれど、自分で作れるわけないでしょ・・・」と思いながら調べてみると、その奥深さに惹かれ瞬く間に熱中。ついには独学で製作できるようになったんだとか!
「せっかくだから」と、周りの人に紹介されて2019年に地域のイベントに初出店!
ここまで聞くととんとん拍子ですが、初出店の成果は・・・500円の商品が一点売れただけ。悔しくてがっかりしたそうですが、周りの人たちに励まされ、什器を整えたり、台紙や作品をブラッシュアップしたりして、売り上げも伸びてきたそうです。今では商業施設や店舗での委託販売、イベントでも活躍されています!
ちなみに、初出店で売れた一点は今も定番デザインとして販売されており、最初の画像のクリアなお花のアクセサリーなんです!素敵なストーリーですよね。
《作品紹介》
工房紹介
取材当日、chi lalaさんの製作場所はレインボー倉庫広島(広島市西区商工センター)2階のNew kidsルーム。インスタグラマーとのコラボで生まれたこの部屋は、カフェメニューのオーダーなどで誰でも利用できます。
こだわりのアイテム
『水彩パレット』
食品パッケージに利用されるプラスチック容器を使い製作するアクセサリー「Re:m」シリーズの着色用アイテム。さまざまな着色料を試した中で自分の望むニュアンスを最も表現できたことと、周囲に、水彩パレットを使ってアクセサリーを作るクリエイターを知らなかったことがキーポイントだったそう。
「プラスチック容器でのアクセサリー製作をはじめ、デザインの幅を広げようと模索する中で、水彩パレットとの出合いは自分のスタイルを見つけたような気がしました。Re:mがようやく”カタチ”になったという喜びと安心感があったんです!」と語っていました。
製作中のおとも
ネザーランド・ドワーフ(ウサギ)
Chi lalaさんの自宅に迎えて一年ほどになる、ウサギのうりちゃん。ピーターラビットのモデルになった品種です。
製作中のChi lalaさんの脚の上にうりちゃんが乗ってリラックスしているときは、本当に癒されるひと時なんだそうです。想像するだけでほほ笑ましいですよね。
「でも、製作中に来てほしくないときに来てしまったり、コードをかんじゃうこともあるんです(笑)」とChi lalaさん。「ベストショット」と言って、送っていただいた写真がとってもかわいいですよね!
クリエイターからひとこと
作品を見た人から「いろいろなものを作るんだね」と言われますが、”Chi lala”は自分のクローゼットだと思っています。
私は、いろいろな服装や場所にあわせて、その時々によって違ったおしゃれをすることが楽しいと思っています!
アクセサリーもそれは同じで、Chi lalaの作品に触れることで、いろいろなアイテムや引き出しを持っておくことはとても楽しいことだと感じてもらえるとうれしいです!
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取材後記 〜案内人から〜
話すときも、とても明るく気さくで「天真爛漫」という言葉がぴったりな雰囲気のChi lalaさん。
作られるアイテムのバリエーションの多さや、SDGsを意識して食品トレーを活用するなど着眼点にもとても驚かされます。ご自身の製作スタイルでも語られた通り、1つのことに固執してしまうのではなくたくさんのジャンルに興味を持って触れることで、その時々の「ポジティブな感情」や「発見」を楽しんでいらっしゃるんだろうな、と感じました。
そして、それは作品を通してきっと手にするお客様に届けられているはずと、胸が熱くなりました。
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