「ひろしまクリエイター図鑑」と「西広島タイムスわくわく+」が、地元・広島のクリエイターを応援しようとコラボレーション。多彩な才能にあふれるクリエイターを連載でご紹介します。
こんにちは!
ひろしまクリエイター図鑑を主催する、Parade(パレード)の仲尾光平です。
広島を拠点に活躍するクリエイターや、ゆかりのあるクリエイターの魅力を伝え、多くの人に知っていただく活動をしています。
どのクリエイターも「誰かの喜びを創作する」という熱い思いが芯にあり、一途にひた向きに創作に取り組んでいます。その思いにぜひ触れてください。
ひろしまクリエイター vol.4
Purple
今回は、本物の植物を使用したアクセサリーを作るPurpleさんのご紹介です!
・使用するものはすべて自然のもの
・植物なので軽くて負担になりにくい
そんなアクセサリーを製作しています。
本物の植物を使うという、とてもユニークな製作をしているPurpleさん。なんと、意外にも実は「大の植物嫌い」だったそう!
「植物が嫌い」・・・とは一体どういうことなのでしょう・・・?
そもそも虫が大の苦手で、それを連想させる植物すら苦手。植物に触れることもできなかったほどだとか。
「植物や自然のものにもっと慣れなければ・・・!と、半ばショック療法的な感じで扱い始めたのがきっかけ」と、苦笑しながら説明してくれました。
今は、「Purpleさん=植物のイメージ」があるのに、そんな過去があったなんて、、、という内容でした。
《作品紹介》
本物の植物を使ったアクセサリーと聞くと「花びらを使ったカラフルなアクセサリー」を想像しがちですが、Purpleさんは、葉、木の実、枝など、製作するうえでは注目されにくい素材で作品を作り上げています。
それは「作るなら他にないものを作りたい。まだ見たことがない物を作りたい」という、Purpleさんのクリエイターとしてのこだわりが込められています。
取り扱うアイテムの一部には、シナモンや八角など、食品スパイスになる物もあり、ほのかな香りも楽しむことができます。それをパーツにしてしまうなんて、驚きの発想力ですね!
工房紹介
取材当日、Purpleさんの製作場所はレインボー倉庫広島(広島市西区商工センター)2階の芝生スペース。飲食をオーダーするか、レンタルスペースとして時間借りすると利用できます。
こだわりのアイテム
歯科用ピンセット
実はPurpleさん、歯科衛生士の資格をお持ちなんです!使い慣れたアイテムで実際に製作することで、細かい作業が必要なときに普通のピンセットを使うよりも作業がしやすいそう。
例えば、100均で買うことのできるピンセットだと先端のかみ合わせを調整しにくいですが、歯科用ピンセットはピッタリ正確なのがミソ!
製作を始めたころからこれ一本。四年目に入りますが、唯一買い替えることのない相棒のようなアイテムなんだとか。
製作中のおとも
タブレット
誕生日に作家仲間のみんなからプレゼントされたこのタブレットがPuprleさんの製作のおとも。もっぱらサブスクで映画などを流し見したり、ラジオを聴いているそうです。
クリエイターからひとこと
以前は苦手だった植物。だけど、この活動を続けていくことで、植物も人と同じようにひとつひとつ違った表情があることに気づきました。
さらにいうと、1つの木から生えている葉や実にしても、もとは同じところから生えているのに、それぞれ違った色や形をしているんです。
そんな個性ある植物達を使って、アクセサリーを作り、お客様の元へお届けする。Purpleのモノづくりの醍醐味を感じていただけたらと思います。
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取材後記 〜案内人から〜
今までさまざまなクリエイターとお話させていただいたことがありますが、「苦手を克服したくて」というクリエイターは初めてでした!(笑)
話すほどに気さくで親しみやすく、最初は「大した話ないよ!」なんて言っていたPurpleさんですが、植物の中でも実や種にフォーカスしていたり、歯科用ピンセットを使用していたりなど、お話しするとどんどん出てくるこだわり・・・。
最後に話してくれた「植物にも一つ一つ表情がある。」の一言は、「みんなちがって みんないい」という詩をふと思い出させてくれる素敵なフレーズでした。
こだわりを持ったPurpleさんの作品は、植物好きの方はもちろんですが、「違いを身に着けたい」と思う人にぜひ手に取ってほしいですね。
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