高齢者を特殊詐欺から守りたいー。
広島市佐伯区の金融機関の加盟店による佐伯金融機関防犯組合(井上公也組合長)が、特殊詐欺被害防止を訴えるおくすり手帳を作製しました。3月10日、佐伯警察署に8,000冊を寄贈。今後、佐伯署生活安全課の職員を通じて、区内の薬局に配布されます。
ピンク色が明るい印象のおくすり手帳は、A6サイズ、34ページ。お薬を記録するページの下部には、「お金の話は詐欺」「ATMで還付金は詐欺」など、被害を防ぐためのメッセージが載っています。定期的にメッセージを目にすると、詐欺に遭わないよう気をつける意識付けになりそうです。
寄贈式では、広島銀行五日市支店の支店長で佐伯金融機関防犯組合の井上公也組合長が、広島佐伯薬剤師会の池田和彦会長に額縁に入ったおくすり手帳の見本を渡しました。
池田会長は「高齢者の利用の多い薬局としては、おくすり手帳は詐欺被害を防止するとても良いツール。加盟薬局を通じて利用者に配り啓発していく」と、喜んでいました。
おくすり手帳の寄贈に伴い、佐伯警察署は佐伯金融機関防犯組合に感謝状を贈呈しました。
井上組合長は「佐伯署監修の下、詐欺被害防止につながる防犯メッセージが入ったすばらしいおくすり手帳ができた。幅広く周知され、被害を未然に食い止める一助になるとうれしい」と、期待を寄せていました。
広島県警のアプリ「オトモポリス」が誕生
広島県警察の安心安全アプリ「オトモポリス」が2月、配信をスタートしました。オリジナルアプリを作った県警は、中四国地方では初、全国では8番目だそうです。
アプリを開くと、広島県内の事件・事故の状況を地図上で確認できたり、県警のお知らせやメールマガジンを受け取ったりすることができます。
佐伯警察署生活安全課の佐々木俊之課長は、「リアルタイムではないが、事件・事故がどの辺りでどのくらい起きているか分かります。防犯パトロールの人をはじめ、多くの人にインストールしていただき、地域で何が起きたか知ることで防犯につなげてほしい」と話していました。