子どもたちのアイデア募り「はつ森」が中山間のキャラクター制作へ
廿日市市佐伯・吉和両地域の事業者らで構成する「はつかいち森のあそび場協議会」(戸野真治会長)がマスコットキャラクターのアイデアを募り、吉村南風君(津田小5年)、廣野雅虎君(友和小5年)、大村爽太朗君(吉和小6年)の作品を優秀賞に選定しました。
10月9日に、水と緑のまちさいき文化センターで表彰式があり、出席した大村君と廣野くんが戸野会長から賞賛を受け賞状を受け取りました。
アイデアは、佐伯・吉和地域の小学校5、6年生を対象に今夏に募集。67人の応募があり、地元の果物や自然などを題材に描いた力作の中から、優秀賞3点、特別賞14点を選びました。
大村君の「廿日犬(はつかけん)」は、廿日市市の地図の形を犬に模したキャラクターを制作。豊かな自然を緑色のグラデーションで表現した点が最もこだわったそうです。大村君は「吉和は緑豊かで、きれいな川が身近にある。珍しいと言われるオオサンショウウオだってそこらへんにいる」と、胸を張ります。
廣野君が描いたのは木をモチーフにした「木森君」。木のキャラクター複数体を描いています。廣野君は「佐伯は山々に囲まれ、思い出のある中山城跡公園のサクラや友和小のイチョウなどがある。それらを踏まえて木にした」と、思いを込めたそうです。独創的でインパクトのあるデザインが評価されました。
吉村君の作品は、イチゴをモチーフにしたキャラクターに弓を持たせた「津田いちごマン」。佐伯地域の「イチゴ」と「アーチェリー」を題材にしています。格好良さとシンプルでかつ分かりやすいデザインが高評価を得ました。
表彰式で戸野会長は「子どもたちの学び場としてもしっかり考えていきたい思いから、君たち一人ひとりの意見や思いを学びたい」とアイデア募集の目的を説明。続いて「君たちには、これを機に地元を好きになり、将来、地域に貢献してくれる人になってほしい」と願っていました。
入賞作品17点は11月10日(水)〜24日(水)、さいき文化センターで展示します。
マスコットキャラクターは、応募作品のアイデアを活用し制作する予定です。
はつかいち森のあそび場協議会
廿日市市佐伯・吉和両地域の体験や宿泊、観光関連の事業者を中心とした10団体で今年4月に発足。両地域の魅力向上や誘客だけでなく、修学旅行や研修体験などプログラムの開発・提案、受入態勢の構築など幅広く取り組んでいます。