宮島口の「はつこいマーケット」でAIカメラを導入 来客データ化し販促や新商品開発に活用へ
廿日市市のはつかいち観光協会が、同市宮島口のはつこいマーケットにAIカメラを導入した。来店客の性別や年齢層などをカメラが判別。蓄積したデータを同店の販促や地元事業者の新商品開などに活用していく。
AIカメラは、同店入り口に設置。来店者の年齢層や性別、新規・リピーターなどを判別しデータ化。さらに店内の客層や当日の天候に合わせてBGMを自動で選曲する。
蓄積したデータと、既存のPOSレジで集めた情報を分析することで、来店者全体のうち購買にいたった割合や購買力の高い年齢層・性別を判断できるそうだ。データは、地元事業者の新商品開発のバックデータとしても活用。同店でテストマーケティングや実演販売などを実施した際のデータを基に、商品の磨き上げに生かしてもらう。ほかにも、同店のターゲット絞り込みや陳列する商品の選択にも役立てていく。
AIカメラの導入は、中国地方の観光協会内で初めてという。店内の客の動線や滞在時間なども把握できるよう新たなシステムの導入も検討。地元事業者のサポート強化をに力を入れている。同観光協会の塩田ひとし会長は「コロナ収束後に観光客に楽しんでもらえるよう、また地元事業者の支援につながるよう機能性豊かなショップにしていく」と話している。