ライター／三次 真紀

「パンとコーヒーの可能性は無限大。いろいろな種類を楽しんで、食卓を豊かにしてほしい」とのコンセプトのもと2023年7月にオープンした「Notte Bianca（ノッテビアンカ）」。

まるで、海外のおとぎ話に出てきそうな雰囲気の店内には多くの種類のパンが並んでいます。

入店してすぐ目に飛び込んでくるオープンキッチンにも興味がそそられる、すてきなベーカリーショップです。

次の日でもおいしいパンづくり

Notte Biancaが心掛けているのは、次の日の食卓に並んでもおいしいパンづくり。そのため、材料・製造方法などは長年の経験と知識から日々、改良を重ねているそう。

また、一口目の感動を提供するために、パンの細部にまでおいしさを追及しています。

売り切れ続出。人気のラインナップ

オープン以来、じわじわと人気が広まり、今では午前中に売り切れてしまうことが多いという「明太子フランス」。

パンの端にまで明太子のフィリングが詰まった大満足の一品。表面も明太子とバターを塗って焼き上げるこだわりです。

フランスパンのカリッとした食感と小麦粉の香ばしさ。それに反して中はもっちり。明太子とバターが染み込んだパン生地は、うま味とコクにあふれています。

みんなでシェアするのはもちろん、一度に食べ切ることができない場合は冷凍保存も可能です。

こちらも大人気という「あんバター」。北海道産の小豆を使用したつぶ餡とバターのコラボレーションで、ずっしりと重みを感じるボリュームがあんこ好きにはたまらない一品です。

ついつい中味に気を取られがちですが、食べてみると、パン生地も小麦の持つほのかな酸味と風味がしっかりしていて、つぶ餡とバターのインパクトに負けない存在感です。

「ウヴェッタ」とはイタリア語でレーズンの意味。カルフォルニアレーズンとゴールデンレーズンの2種類を使用した贅沢なパン「ウヴェッタ」。

まずは、生地の甘味とレーズンの酸味をしっかり堪能するために、何もつけずに食べたいところ。程良い硬さに包まれたパンですが、中は驚くほど柔らか。ふわふわの食感に心躍ります。

同店が勧めるスペシャリティコーヒーとの相性も抜群です。

子どもに人気のピザやデニッシュ系も充実

全粒粉をブレンドし、コクと風味が増したパン生地の上に、フレッシュなトマトとバジルのソース、モッツアレラチーズを使った「ピッツァロッサ」。

スイーツ感覚で楽しめる濃厚なフルーツソースがたっぷり入ったデニッシュ3種など、店頭には子どもに大人気のラインナップも並びます。

パンとコーヒーのペアリングのすすめ

同店は「パンをもっとおいしく食べてもらうためにはコーヒーの存在も欠かせない」と考え、店内でバリスタがハンドドリップでスペシャリティコーヒーをいれています。

豆は、スペシャリティコーヒー専門店『BREATH HIROSHIMA』（南区段原南）から取り寄せた信頼のおける品だそう。浅煎りでフルーティ、あと味すっきりの酸味と甘さが心地良いものをはじめ、6種類を用意。来店客とコミュニケーションを取り、好みのコーヒーなどについてアドバイスもするそうです。

コーヒーとパンの“マリアージュ”で、パンのおいしさは何通りにも変化。パン選びがもっと楽しくなりますね。

店内にはイートインスペースを設置。自分好みのパンとバリスタ特製のスペシャリティコーヒーを、リッチな気分で楽しめそうです。

もっとパンを知りたくなる！イベントも開催

数種類のコーヒーの飲み比べとパンとのペアリングで、自分好みを探求し世界を広げていくイベントを開催。バリスタがプロの目線からさまざまな知識を提供してくれます。（開催はインスタグラムで告知。当面は予定なし）

パンを通して生活を豊かに。もっとわくわくしよう！

「わくわくした気持ちでパンを選んでほしい」と話す、代表の冨岡真衣さん。「白夜」を意味する店名は、自身がイタリアで経験した「物事を楽しむ人々のインパクトに魅了されたこと」からだそう。

そのため、「食べる人の想像を越え、楽しめるパンを提供したい」とボリュームもありつつ、リーズナブルな価格の商品を販売。

冨岡さんは「好きなパンはもちろん、新しい味にもチャレンジして、もっと生活を豊かにするお手伝いができれば」と願っています。

お店の扉を開けると広がるわくわくが詰まった空間で、あなたの大好きなパンを見つけてくださいね。

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