「子どもといるとき災害にあったら…」。あなたはその備えができていますか?防災グッズをそろえておくことはもちろんですが、慌てず行動するために情報収集が正しくできることも大切です。緊急時のSNSとの付き合い方について、SNSコンサルタントのこうだあやかさんに教わります。《2回連載の後編》
ママになったら知っておきたい
「もしも」のときのSNS防災術
ライター/こうだ あやか
みなさま、こんにちは。SNSコンサルタントのこうだあやかです。9月1日の「防災の日」を前に『緊急時のSNSとの付き合い方』についてご紹介します。今回は後編です。
※前編はこちら↓
SNSは役に立つ…。でも守ってほしいポイント
被災した際、SNSは孤立から救う手段となります。しかし、災害時のSNSとの距離感には注意が必要です。
《SNSで情報収集のメリット》
連絡が取りやすい
災害時に電話やメールがつながりにくいとき、SNSはインターネット回線のため比較的つながりやすいと言われています。個別で連絡を取らなくても一斉に情報発信できるので、スマホのバッテリー節電にもなります。
テレビやラジオだけでは手に入らない情報が得られる
被災地の自治体が発信するアカウントや、電気・水道などのライフラインに関連する企業のアカウントが発信する内容は信ぴょう性があり、欲しい情報をいち早く手に入れることができます。
メリットがある一方で、不安なあまり見続けてしまうことも。
例えば、子どもに病気の症状が出るとネット検索して「さらに不安が増幅された…」という経験がありませんか?
災害時もそのパターンに陥りやすいのです。
特に、気持ちが不安定な中、必要以上にSNSを見るのは危険!情報の中には知りたくなかったショッキングな内容まで受け取る可能性があります。
災害時は、スマホのバッテリーにも限りがあるので、情報を受け取る時間と情報元を絞って見るようにしましょう。
知っておくと安心な情報ツール
いざというときに知っておくと便利な情報ツールもご紹介します。
災害用伝言ダイヤル 「171」
局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが、伝言を再生できます。
その際、自分の安否を伝えるときは「自分の電話番号」が、安否を知りたい人がいる場合は「相手の電話番号」が必要です。
それぞれ電話番号をメモして持っておくこと、大切な家族に持たせておくことが安心につながります。
災害用伝言ダイヤルの使い方は政府インターネットテレビでも紹介されています。
災害用伝言ダイヤル「171」の使い方
いのちをつなぐ00000JAPANファイブゼロジャパン
災害時に無料で開放される公衆無線LAN。使い方のリーフレットも公開されています。
ユーザー向けリーフレットはこちら
最後に
「SNSのお陰で命が救われた」というケースは災害時だけでなく、コロナ禍の中でも多く耳にしました。
それほど、SNSは今、ライフラインに直結するものに変化しています。
日頃からどのような情報が信頼できるか、災害時のデマ情報に振り回されないためにもネットリテラシーを高く持ち、家族で意識していくといいですね。
SNSコンサルタント
こうだ あやか
美容系企業を退社後、ハンドメイド作家に。そのときに得たノウハウを生かし、SNSコンサルタントとして活躍中。小学1年生と年少の子ども、夫の4人家族。広島市西区在住。