「子どもといるとき災害にあったら…」。あなたはその備えができていますか?防災グッズをそろえておくことはもちろんですが、慌てず行動するために情報収集が正しくできることも大切です。緊急時のSNSとの付き合い方について、SNSコンサルタントのこうだあやかさんに教わります。《2回連載の前編》
ママになったら知っておきたい
「もしも」のときのSNS防災術
ライター/こうだ あやか
みなさま、こんにちは。SNSコンサルタントのこうだあやかです。今回は、『緊急時のSNSとの付き合い方』についてご紹介いたします。
SNSは防災分野でも注目!
今や、生活の一部となっているSNS。皆さまはどんな使い方をしていますか?
友だちがSNSでアップしていた新商品を自分自身も買ったり、話題の本のレビューを読んだりするなど、知りたい情報を探す手段として利用している人も多いでしょう。
そのように日々の暮らしを便利にするSNSが今、防災分野でも注目されています。
政府が発表する「災害対応におけるSNS活用に向けた政府の取組」の資料の中で、地方公共団体の災害対応におけるSNS活用状況をリサーチした下のグラフを見ると、平成26年は38.6%に対し、平成28年は53.6%へと二年間で約1.5倍増加していることが分かります。
出典元:災害対応におけるSNS活用に向けた政府の取組 (https://www.nict.go.jp/resil/bosai-ai/4otfsk00003u12z4-att/a1508228286925.pdf)
メリットもデメリットも。気を付けるポイントは
災害時、SNSを使って情報収集する事が当たり前になりつつある一方で、実はデメリットもあります。
そこで、SNSでの情報収集で気をつけて欲しいポイントをまとめました。
《SNSで情報収集するとき気をつけるポイント》
デマに注意!チェックする情報元を決めておく
悲しい現実ですが、SNS上には災害時、悪質なデマの情報が流れてくることがあります。また、災害時は判断が鈍くなり、悪気のない「勘違い」の情報を自分が誤って発信する場合も。
「デマ」の被害者にも、加害者にもならないために、5W1H=「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」をチェックし、さらに同様の情報が「複数あるかどうか」まで調べながら情報収集してください。
自分が発信する場合も、この5W1Hと複数の情報元を意識すると良いでしょう。
大切なことは、災害が起きていないときに、あらかじめ「どのアカウントをチェックするか」を決めておくこと。
例えば、住んでいる地域の自治体の公式アカウントや、電気・ガス・水道などのライフラインに関わる企業が運営する公式アカウントなど、信ぴょう性が高い情報発信元です。
今のうちに、「災害が起きたらチェックするアカウント」を調べておきましょう。
個人情報の流失に注意!
自分のいる場所が被災した場合、その状況を詳細にSNSにアップしてしまうと、住んでいる地域が誰かに伝わるリスクがあります。基本的に緊急時は「119」「110」に電話することが望ましいです。
しかし、電話が完全に遮断され、助けを求められない場合は別!
SNSで「#○○市災害」というハッシュタグをつけて情報発信することで見つけてもらいやすくなります。
SNSで情報を発信する場合、
・日時(例:○月○日 ○時現在)
・人数(例:大人女性1名、子ども2名)
・場所(例:○○交差点付近の2階建て一軒家)
このように、情報に不足の無いように救助を求めることが重要です。
この「日時」・「人数」・「場所」は、災害時において「110」「119」に連絡する際も必要です。
いざというときのために、どう伝えるかを決めておくと冷静に対応できます。
今すぐできる防災とは
被災したときどうやって情報を確認するか。
災害が起きる前に家族で細かい部分まで決めておくことが、今すぐできる防災です!
大切な人との暮らしを守るために、今からできることに目を向け、備えていただければ幸いです。
※後編はこちら↓
SNSコンサルタント
こうだ あやか
美容系企業を退社後、ハンドメイド作家に。そのときに得たノウハウを生かし、SNSコンサルタントとして活躍中。小学1年生と年少の子ども、夫の4人家族。広島市西区在住。