西広島タイムスとのコラボ企画「つながりの輪プロジェクト」を行っているFirste代表の光井です。
今回は、廿日市市宮島町に2021年4月に開館した「etto宮島交流館(宮島まちづくり交流センター)」周辺を散策しました。etto宮島交流館は、宮島に住む島民のための公民館としての機能と、宮島を訪れた人のために展望室や休憩場所といった観光機能を共存させた建物です。廿日市市産の木を活用したスタイリッシュなデザインで、2021年度グッドデザイン賞を受賞されています。
図書コーナーに展望台も。宮島散策の休憩におすすめ
宮島観光のメイン通りとしてお土産物店や屋台の食べ物を楽しめる表参道商店街や、伝統的な街並みを感じる町家通りよりも奥に位置しています。1階の正面入口の隣には宮島の大杓子が展示され、正面入口前からは美しい五重塔の風景を眺めることができます。
建物の中に入るとまず、眺めを楽しみながら休憩できる大階段があります。感染症対策に気を付けながら大階段に座って飲食もできるそうです。歩き疲れた時に座って水分を取ることのできるスペースがあるのはありがたいですね。
大階段に向かって右側を進んだロビーは、おしゃれな図書コーナーとなっています。はつかいち市民図書館に所蔵している本を予約して、移動図書館車で受け取ることができるので、島内の人に便利な機能です。(移動図書館車たんぽぽ号の詳細はこちら)
大階段に向かって左側にはトイレとエレベーター、さらに奥に進むとおむつ交換台のある個室と授乳室があります。
エレベーターで3階に上がると、千畳閣や五重塔、瀬戸内海などを一望できる展望室に到着。ベンチに座って飲食して良いそうなので、歩き疲れた体を癒すことができます。
手仕事の温もり感じる工藝店
etto宮島交流館へ向かう坂道の途中に「Signal(シグナル)」という看板が。外観からは何のお店か分からなかったので、思い切って入ってみることにしました。
するとそこは、おしゃれな工藝店!店主自身が旅先で見つけた素敵な器や生活用品を販売しています。特に、中国地方において生み出された品物が多く、1つずつ手仕事で作られた物が並ぶこだわりのお店です。シンプルでどんな食卓にもなじむデザインの陶器がずらり。
お店の一角には、杓子やへらなどの木工品がありました。すべて㈱宮島工芸製作所で作られたそうで、多様な用途を考え、さまざまなサイズに加工されており、ここでも手仕事へのこだわりを実感。じっくり品物を選び、お気に入りを見つけられるとうれしくなる、素敵なお店でした!
豊臣秀吉の時代からの伝統守るきな粉餅
「Signal」の前の坂を下ると、右手に階段が見えたので上がってみることに。そこには創業が大正時代という歴史あるお食事処「塔之岡茶屋」がありました。奥には五重塔へ続く階段があるので、五重塔や千畳閣へ足を運ぶ人にとって休憩するのにちょうど良い場所です。
お店の外では、樹齢約220年、長さ約30mにもおよぶ「龍髯(りゅうぜん)の松」を目の前に、縁台に腰掛けて休憩ができます。店内は、ずっと抱っこ紐のまま子どもを抱えて歩いていた人にはありがたい座敷があり、一角には絵本も置いているので、子ども連れでもほっと一息つくことができます。
休憩がてら「力餅」を頼んでみました。すると“太閤力餅の由来”が分かる説明書きも一緒にお盆に乗っていました。豊臣秀吉の命令を受けて千畳閣の建設に尽力した人々に、一服の休息時間におやつとして振る舞われたのがこの小餅だったそうです。お店が守り続けている伝統を感じながら食べるきな粉餅は絶品でした。
古くからの伝統文化と、新時代のこだわりが合わさったetto宮島交流館周辺エリア。交流センターやお店が、五重塔や千畳閣のある伝統的な街並みになじんでいて、とても心地良い散策になりました。
etto宮島交流館(宮島まちづくり交流センター) |
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住所 |
廿日市市宮島町412番地(Googleマップ) |
開館時間 |
9:00~17:00(図書コーナーや施設利用は9:00~21:30まで) |
駐車場 |
あり(7台) |
トイレ |
あり |
工藝店Signal(シグナル) |
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住所 |
廿日市市宮島町大町411-1(Googleマップ) |
営業時間 |
10:00~17:00 |
定休日 |
月曜日、火曜日 |
ホームページ |
塔之岡茶屋 |
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住所 |
廿日市市宮島町大町419(Googleマップ) |
営業時間 |
10:00~16:00 |
定休日 |
不定休 |