vol.35 階段から落ちて救急車で運ばれる事件②
◇2018年 秋
自宅の階段から落ちて救急車で運ばれた娘。
てんかん発作でも救急車には乗っていないのに、これが娘の人生初の救急搬送!
娘が階段から落ちたとき(前回のお話)私は外出していたので、当時家にいた家族から聞いた状況はこんな感じだった。
2階で寝ていた娘。目が覚めたのか「ママ…」と声が聞こえて、家族が様子を見に行く間には、もうダダダーンと音がして、一瞬で階段下まで落ちてしまっていたらしく…。
普段から多少のふらつきがある娘だけど、いつもは慎重に階段を降りる。あまりに一瞬で落ちた感じから、おそらく階段で発作が来て頭から落ちたようだった。
この頃の発作は、立っていても頭を床に打ち付けてしまうような危険な発作だった。その勢いで階段から落ちたと考えると…。ただただ脳に影響がないことを祈るばかりだった。
病院に着いて、医師に状況を説明して、すぐにCT検査。
検査結果は…、「とりあえず頭蓋骨内の出血はなさそう」とのことだった!
ただ、手術でVNS(迷走神経刺激療法)の装置を埋め込んでる娘は、磁場と電波を使うMRI画像が撮れない。CT検査ではわずかな出血は映りにくく、医師から「時間が経ってじわじわ出血することもあるからしばらく気を付けて」と言われた。
それから傷口を縫ってもらって。
傷口への麻酔注射をするときまた流血しているのを見た時点で、青ざめていた私は廊下の待合に案内された。
ベッドに横たわる娘が何人もの大人に囲まれて処置されるのを、私は廊下から見ていることしかできなかった。
とりあえず安静にして様子見ということで帰宅。
帰宅してからもなんだかふらふらして、いつもと違う発作もあり、様子がおかしい。
ごはんも食べず、早めに薬を飲ませて寝かせることに。
が、夜中に全身が震え出して…。
「ある日子どもが難病と診断されまして。」vol.36以降は、現在準備中です。今しばらくお待ちください。
【 コラム作者 】
広島市在住の3児の母。
末娘が2歳のとき「結節性硬化症」という難病と診断される。
子どもの病気や障害と向き合いながら、子育てや仕事に毎日奮闘中。